ウィンドウショッピングでいいなと思ったものをご紹介します 2019 3/19
今日は寒かったのですが、どうやら週末くらいからあったかくなるみたいですね~。
早くライトアウターで身軽に歩きたい。
本業のアパレルでは秋の商談が始まっています。毎年思うけど季節感がぐしゃぐしゃです。
今日も春のおすすめ商品をご紹介します!
最近おすすめ商品のご紹介に凝っておりますが、当たり前ですが企業からお金貰ってるわけではありません。歩き回って見た商品で、純粋にいいなと思ったものをご紹介しております。
MEN PLST MOVE 2WAYストレッチスリムパンツ ¥6990(+Tax)
PLSTはもともとTheory(セオリー)を擁するセオリー・ジャパン会社が新規に立ち上げた事業部でした。
セオリーは美しいシルエットと高品質な生地で作られる高級服です。
そのセオリーが手掛けるマス向けのブランドということで、縫製の良さと生地感の良さは折り紙付きでした。
通常、服は高ければ高いほど脆い生地になっていく(デリケートとも言う)わけですが、やはり服地に精通したセオリー。使い勝手が良く、決して安っぽく見えない製品映えする生地をチョイスしており、立ち上げ当時はかなりの話題になりました。
かなりの余談になりますが、プラステのレディースのパンツ(僕はレディースの服のデザイナーです)を型抜き(=シルエットを抜く、所謂パクることですね)して、国産の生地に替え、国内の工場で作ったところ、かなりの枚数が売れた記憶があります。商売相手は100店舗程度統括するバイヤーだったので当然プラステの型抜きと知っているわけで、価格も3000円程度高くつけていましたが、店頭ではばんばん売れたとのこと。だからと言ってはなんですが、プラステにはいいイメージしかありません笑。
2009年、FR(ユニクロ擁するファーストリテイリング)がセオリーを買収して、さらに生産背景はよくなったとおもいます。品質はこの価格帯の中では抜群に
良い。シルエットも当然日本人にフィットします。女性が、自分の夫に着せたいとしたらこんな服でしょう。肩肘はらないが、きれいめなカジュアル。値段も優しい。
そしてそのマーケティングはきっちり狙ってやってるので、とても安心して服を買えるお店でもあります。
前置きが長くなりましたが、このパンツはポリエステル100%のジャージ素材。
PLST MOVEと名付けられた生地らしく、ストレッチが効いているのに膝が出にくいとのこと。縦にも横にも伸びる2ウェイストレッチ。
このパンツがいいなと思ったのは、ウエストのゴム仕様と2ウェイストレッチ、股のガゼットクロッチ。3つのディテールとも、工場からするとすごく縫いづらくて、難しいのです。国内であればかなり工賃高になります。工賃高と言うか、生地代をタダにしても国内縫製だと¥6900では成しえませんね。ウエストは共布で切り替えてゴムをくるむディティールにすれば工場的には楽に仕上げることができますが、スウェットパンツに近い雰囲気のパンツに上がってしまいます。こういったところにプラステの製品映えに対する美学みたいなものが感じられます。
因みにガゼットクロッチというのは、グラミチのパンツで有名な股のディテールですね。これで、さらに動きやすさが担保されます。
製品としては、股上深いのにすっきりシルエット。らくちんに動けるのにスラックスに近い感覚のパンツ。なんにでも合わせやすいし、クローゼットの手前の方に来るパンツになること間違いなし。
9分丈は足首を見せることによって足全体をすっきり、長くみせてくれる視覚効果があります。 僕はパンツは大体9分丈か、フルレングスを少しだけロールアップして履きます。それだけで下半身がすっきり見えるので、是非試してみてください。
黒のMサイズがすでに通販では品切れしていることと、(ポリ100%のジャージは発色が良くないので)色目がネイビーと黒のみ、というのが少し残念ですが、間違いなく良品のパンツです。